Allbridge - マルチチェーン資産ブリッジ

マルチチェーン資産転送と交換のクロスチェーンブリッジ

最終更新:
ウェブサイトを訪問

紹介

【プロトコル概要】

Allbridgeは2021年にローンチしたクロスチェーンブリッジプロトフォルで、Ethereum、Solana、BSC、Polygon、Avalanche、Terraなど計13以上のブロックチェーンネットワークを相互接続します。特徴的なのはEVM互換チェーンと非EVMチェーン(例:Solana)間のブリッジをネイティブにサポートする点で、技術的に異なるブロックチェーンエコシステム間の資産移動を可能にしています。

【技術的特長】

プラットフォームの中核技術は「アサートペギングモデル」と「流動性プールモデル」のハイブリッド構造です。前者は鎖国されたブロックチェーン間で資産を1:1でペグする伝統的な方式、後者はAMM(自動マーケットメーカー)型プールを活用した即時交換メカニズムを採用しています。これによりユーザーは対象チェーンのネイティブトークンでの直接受け取りが可能となり、従来のブリッジサービスが抱えていた流動性不足やスリッページの課題を解決しています。

【日本市場における優位性】

日本のWeb3市場では、国内取引所で主流なXRPやMATICなどの非EVM資産と、国際的なEVM系プロトコルとの相互運用性需要が高まっています。AllbridgeはSolanaやTerra系トークンのブリッジ実績が豊富なため、日本ユーザーが保有する多様なアルトコインのクロスチェーン活用に適しています。さらにGas代をABRトークンで支払う機能や、段階的な手数料体系は、コスト敏感な国内ユーザーに訴求力があります。

【セキュリティ対策】

マルチシグ契約の採用やCertiKの監査を受けるなど、セキュリティ対策を強化。2023年に実施した基盤コードの全面刷新では、ブリッジ攻撃が多発する業界状況を踏まえ、時間ロック機能や取引量制限モードを実装しています。ただし2022年4月には旧バージョンでクラッキング被害が発生した経緯があり、信頼性回復が今後の課題と言えます。

【市場ポジショニング】

競合となるMultichainやcBridge相比べ、非EVMチェーンへの対応力と手数料の安さが強みです。特にSolanaエコシステムではトップクラスのブリッジ量を誇り、SaberやSunny Aggregatorなどの主要DeFiプロトコルと連携しています。今後は日本市場向けに、国内取引所トークン(例:FXTP)のブリッジ対応や、日本語UIの拡充が期待されます。